歩行器の使い方
以下は、下半身麻痺と片麻痺の杖の使い方を例に挙げています。下半身麻痺の患者は、歩行時に両脇の下の松葉杖を使うことが多く、片麻痺の患者は通常、遅延杖のみを使用します。これら2つの杖の使い方は異なります。
(1)下半身麻痺患者の腋窩松葉杖歩行:腋窩杖と足の運動の順序の違いにより、以下の形式に分けられます。
① 交互に床を拭く:左腋窩杖を伸ばし、次に右腋窩杖を伸ばし、両足を同時に前に引きずり、腋窩杖の近くまで到達する方法です。
②同時に床を拭きながら歩く:振り子歩行とも呼ばれ、同時に2本の松葉杖を伸ばし、同時に両足を引きずりながら、脇の下の杖の近くまで到達します。
③ 四点歩行:まず左腋窩松葉杖を伸ばし、次に右足を踏み出し、次に右腋窩松葉杖を伸ばし、最後に右足を踏み出すという方法です。
④三点歩行:まず筋力の弱い足と両腋窩桿体を同時に伸ばし、次に反対の足(筋力の強い側)を伸ばす方法です。
⑤二点歩行:片方の腋窩松葉杖と反対の足を同時に伸ばし、次に残りの腋窩松葉杖と足を伸ばす方法です。
⑥ スイング歩行:スイング歩行と似ていますが、足が地面を引きずるのではなく、空中で前方にスイングするため、歩幅が大きく、速度が速く、患者の体幹と上肢をうまく制御しないと転倒しやすくなります。
(2)片麻痺患者の杖歩行:
①三点歩行:片麻痺患者の多くは、杖、麻痺側足、健側足の順に歩行します。杖、健側足、麻痺側足の順に歩行する患者も少数います。
②二点歩行:杖と麻痺側の足を同時に伸ばし、その後健側の足で歩行する。この方法は歩行速度が速く、軽度片麻痺でバランス機能が良好な患者に適しています。
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